ClariS 3rd HALL CONCERT in 舞浜アンフィシアター ♪over the rainbow ~虹の彼方に~♪♪ 参加レポート

3/29, 30(木、金)
ClariS 3rd HALL CONCERT in 舞浜アンフィシアター ♪over the rainbow ~虹の彼方に~♪♪

ついにこの日がやってきた。
9/16(土)の「ClariS 2nd HALL CONCERT in パシフィコ横浜国立大ホール ~さよならの先へ…はじまりのメロディ~」から約半年。
この日をずっと待ちわびていた。

この2日間、クララとカレンに最高の思い出を作ってあげたい。
そんな想いでこの日を迎えたのだった。

【開場前】

天気はなんと快晴。Season02の幕開けにふさわしい光に包まれていた。
クレーン、ガチャ、物販、会員特典と漏れなく恒例のイベントをこなし、いよいよ入場列に並ぶ。
開場前から録音、録画、撮影が禁止されていることが強調されていた。
大丈夫、わかってる。素顔で出てくるんだもん、当たり前。多分会場はファンクラブ会員かその関係者、あるいはClariSの関係者しかいないだろうし、大丈夫大丈夫。
ClariSの神秘的な表現を守る、想いを守る、笑顔を守る。ファンの想いは一つ。
心配はいらない。クララとカレンの感謝と信頼と愛を裏切ろうとするファンは一人もいないのだから。

とはいえ、注意喚起は一応しなきゃいけないんですよね。
お疲れ様です。

※4/7追記
なんて平和ボケしたことを考えていた。
実際には心ない人間が以前からいたのであろう。
今後は少し周りを注意して見てみようと思う。

【開演前】

開演前に注意事項のアナウンスが流れる。
瞬間、会場に衝撃が走った。
注意事項を読み上げていたのはなんとクララだった。
29日はクララ、30日昼はKUMAさん、そして最終公演の注意事項はカレンによって、いつも以上に上品に読み上げられていった。
会場は静かになり、ファンは注意事項を読み上げるクララとカレンの声に耳を傾ける。

そして注意事項をすべて読み上げた後は、

「以上、クララでしたー!」
「以上、カレンでしたー!」

という普段の二人の声が聞こえてきた瞬間、会場は一気に歓喜に包まれた。

【序章】

始まりはスクリーンに映し出されたパペットのクララとカレン。
毎回少しずつ違っていることが嬉しくて(全部嬉しいんだけど)、笑顔になってしまう。
ちょっと強引にシンガポールの話題に持っていくところがおかしくて、またまた笑顔になってしまう。

「カレン、寝ちゃった……?」
シンガポールへ向かう飛行機の中、虹が見えることに気づいたクララがカレンを呼ぶが、カレンはすでに眠っている。
そして、「カレン……カレン……カレン……カレン……」と4回呼びかけながら、次第にクララも眠りの世界へと旅立っていく。

今回のストーリーは、カレンがシンガポールへ向かう途中に見た夢の世界と虹をテーマとしたもの。
夢で見たオズの魔法使い、そして楽曲「Over the Rainbow」をモチーフにしたストーリーが展開されていくのであった。

「ten……nine……eight……seven……six……five……four……three……two……one……」

1.眠り姫

眠りの世界で、壇上に青色のドレスに包まれたクララとカレンが登場。
いきなり眠り姫。一曲目から飛ばしていく。
事前に、一曲目はirony -season02-なのではないか、いやいやsecond storyもしくはreunionではないかと予想していたのが馬鹿らしくなるくらいのSeason02。
ClariSのコンサートはこうであってほしいというファンも多くいたことだろう。
待ち望んでいた瞬間がそこにあった。

この曲は何度も何度も武道館BDで見た人が多いだろう。
クララとカレンの美しい歌声とダンスにより、ClariSワールドを一瞬で作り上げる。
特に、「長い黒髪を揺らした」、「現実じゃない空を飛ぶための」あたりのクララの振りに改めて見惚れたファンは数えきれないと想像される。

武道館の時と違い、壇上は動くスペースがかなり限られていて大きく移動はできないが、その魅力は存分に感じられる開幕となった。
そして二人のため息に、高まる激情は仕方がない。

また、29日は眠り姫の最初、カレンの声が裏返っていたことが珍しく思った。
どことなく、29日のカレンの声はいつもの元気がないように感じたが、30日は元気いっぱいで笑顔溢れるカレンであった。
どちらにせよ、無理せずしっかりと休んでほしい。

2.Cloudy

飛行機は雲の世界に入り、切ないメロディと歌詞が印象的なCloudyが続く。
これまでライブで披露されたことのないCloudyにファンのボルテージは一気に上がる。
2016年のパシ横ではGravityとアワイ オモイだけの披露であったため、待ちわびていたファンも多くいたであろう。

優雅な眠り姫とは対照的に、軽やかに舞うクララとカレンの姿から目が離せない。
不思議な眠りの世界から、切ない中にも勇ましさを感じるCloudy、そして暖かさと優しさに溢れたトパーズと、夢の中の情景は次々と移り行く。

3. トパーズ

雲を抜けると、七色の線が重なる虹が見えてきた。
序盤の「暖かい場所君はくれたね 次は私があげるよ」と歌うクララとカレンの笑顔と優しげな声に涙を流したファンは多いだろう。
そして同時に、この舞浜アンフィシアターでのコンサートが、クララとカレンにとって、暖かな記憶となることを誓ったファンも多いはず。
いつも先に、暖かい場所をくれているのはClariSなのだから。

また、「君よりも一段高く登ってその手引くよ」という部分に、パンフレットで語られた、会場のみんなを引っ張っていくというメッセージがこめられていると思うのは、考えすぎだろうか。

そして「ワン・ツー」と囁くクララとカレンの声には、腰から力が抜けて崩れ落ちてしまうほどの多幸感を得たのであった。

【カカシ登場】

みんな大好きKUMAさんがカカシになって登場。

Bブロック後方の非常口からカカシの装いをしたKUMAさんが飛び込んできて、Eブロックの端まで9, 10列目の観客と走りながらタッチをして回る。
端まで行ったあとは折り返して、Aブロックまでまたタッチをしながら走っていく。
そして最後はAブロックからステージに登り、ダンスを披露。

オズの魔法使いのストーリーはここから動き出す。
カラスを追い、魚を追い、太陽を追い、毎日が楽しくてしょうがないカカシは、もっと深く物事を考える知恵を欲した。
そしてなんでも願いを一つだけ叶えてくれるエメラルドシティに行くことを決めたのであった。

なお、ここでサックスのお友達を紹介。

4.ハルラ

夢は物語の世界へと入りこみ、本格的なステージの幕を開ける。

トパーズまでは靄のようにかかっていた霧(仮面)が晴れ、オズの魔法使いの世界で、素顔のClariSが生き生きとした歌声と表情でハルラを告げる。

春を象徴するようなピンクのドレスに包まれ、クララとカレンがそれぞれ、ステージに向かって左側、右側から登場する。
仮面を外して出てきたことに驚くこともなく、当然のように二人に笑顔を向け、声援を贈るファン。
ClariSを理解しているファンと、それに信頼を寄せているClariSとの絆を再確認する時間であった。

ツアー以来、久しぶりに披露された曲であり、感極まってしまうファンも多くいたはずだ。
また、クララとカレンが手を握り合って、後ろを向くときに二人が笑顔を交わしていたことが嬉しくて、二人の絆に涙を滲ませるファンもいたであろう。

5. STEP

本コンサート初のシングル曲。
だが、このSTEPはこれまでの色を持ちつつも、まったく違う側面を示していた。

「待ち望んだ全てはそこにあるの」、と希望に満ちた旅を続けるカカシを応援するかのよう。
サビ前の手を上から胸に一気に下ろす振りに、より一層の力強さを感じる。

STEPは、どことなく過去を感じさせる曲だった。
しかし今回の、ただただ未来に目を向けて歌う二人の様子は、これからSeason02を歩んでいくClariSの未来を照らすような明るさに満ちていた。
ファンによっては、これまでとはまったく別の曲に感じる人もいただろう。

6.graduation

1stツアーのエンディングで流れていたgraduation。
聴けるのを待っていた。
この季節、まさに今、この曲に共感するファンも多くいたはずだ。
会場に見えない歓喜が走り抜けていた。

ゆっくりとクララとカレンがそれぞれ端まで歩いてゆき、会場全体に歌を届けるかのように歌声を響かせる。
感性豊かに響き渡る二人の声、曲に合わせた表情、感受性の高い二人の表現がファンの心を打った。
うっとりと幸せそうに歌うクララ、柔らかな笑顔で楽しそうに歌うカレン。
歌を歌いながら、表情通りの気持ちを抱いていることをただただ願うばかりだ。

歌い終われば、二人は客席に手を振りながら退場。
目が合い、手を振り合えたファンは心が蕩けてしまったことであろう。

ただそれも、クララとカレンが、ファンと手を振りあうことに喜びを感じているかどうか、そちらの方が重要だ。
優しく、いたわるように、気遣うように、愛を伝えるように、手を振るタイミングが訪れた時はそうしてあげたいと思っている。

7.本当は

クララソロ。
何も語る必要はないのかもしれない。

ピアノの伴奏とともに歌う、クララの美しく感情豊かな音色。
表情、感情、振る舞いや仕草、クララのすべてを持って表現してくれた時間。
ステージの端から端までゆっくりと歩き、想いを乗せた歌声が響き渡る会場で、いったいどれだけの涙がこの瞬間に流れたのかは計り知れない。

「I say love you forever 君を守りたい」と歌うクララが、全身を使って心をこめた歌声とその姿は一生忘れられないだろう。
この豊かさがクララの音楽なのだ。

ずっとずっとクララが好きでよかった。これからもずっと大好き。
そんな想いが漂う中、歌い終えたクララは退場していった。

ちなみに、クララは最終公演の「本当は」が一番うまく歌えたと笑顔で語っていたけれど、本当にその通りだと感じた。
どの「本当は」も感動の一言だけれども、最終公演の「本当は」では涙は枯れ果て、ただただクララの声に圧倒されて幸せと感動に包まれる、そんな時間だった。

最終公演では、歌い終わってステージ裏に戻ったクララに駆け寄り、「クララー、良かったよー」とカレンがキラキラの笑顔と言葉を向けたエピソードは押さえておきたい。

【ピンクライオン登場】

割れんばかりの拍手の中で退場したクララの後は、ピアノマンに恋をしているピンクライオンが登場。

軽やかなダンスを披露した後、カカシが登場し、ライオンは恋をするとピンクになる、といったやり取りの後、カカシと一緒にエメラルドシティを目指すことになる。
ピンクライオンは、ピアノマンに想いを伝える勇気を欲した。

8.ヒトリゴト

再び壇上にクララとカレンが登場。
29日と30日の昼公演は黄色のドレス、30日最終公演は赤いドレス。
黄、赤、どちらも鮮烈な色が、クララとカレンの魅力を最大限に惹き立てる。
最終公演、赤色のドレスで現れたClariSには、それより前の公演に参加していたファンは誰もが驚き、息を飲んだことだろう。

リリースされてからは、ワンマンでもFesでも必ず歌われたヒトリゴト
この曲によってピンクライオンの華やかさを象徴するように、ステージは明るい色に染め上げられる。

イントロが終わった後、スカートをちょんとつまんで階段を下り、ステージまで降りてきてパフォーマンスを披露した。
会場全体で盛り上がれる曲は、本コンサートにおいてはこれが初めて。


閑話休題

今回のコンサートは盛り上がる曲が比較的少ないセトリである。(特に前半)
だが、マイナスイメージを持つ必要はない。
ClariSの世界観の中でクララとカレンのバラードをひたすら聴き続けたい、そんなファンが数多くいるのだ。

ClariSの歌声に惹きつけられ、魅了され、そして大切な存在となった。
そんなファンは決して少なくはないだろう。
そしてClariS自身も歌手として、私の声で、私の音色で歌を聴いて欲しい。
そう思うのはむしろ自然だと思う。

今回は、歌を心ゆくまで聴いてほしい、ClariSという歌手を存分に感じてもらいたい、そんな二人の想いを感じるセトリといえる。
ClariSはファンのみんなに理解されていると感じ、幸せを感じている。
このセトリは、ClariSのファンに対する感謝、信頼、愛がなければできないセトリであることを理解してほしい。

また、今回、アルバム曲やカップリング曲が多いというよりは、ClariSすべての曲を吟味し、ストーリーを組み立てていると考えた方が自然だ。
7年以上の歳月をかけて作り上げてきたClariSの世界を全力で表現する2日間。
未来へ向かって歩いていくSeason02。
ClariSの曲は、すべて大切な曲なのだ。その時の思い出がある。関わってくれた人がいる。
盛り上がりやすいからと、ClariSのワンマンコンサートでタイアップばかり組み込んだりする必要はない。
大丈夫、みんなわかってる。

だからここではヒトリゴトではなく、たとえばこれまでライブで歌ったことのないSurelyでピンクライオンの想いを表現する。
そんな演出でもよかったのかも知れない。

だけどヒトリゴトは今、多くの人に知られ、あまりClariSを知らない人でも盛り上がり、楽しむことのできる曲だ。
ただストーリーに合っている以上の意味がそこにある。
ここにヒトリゴトを持ってきたクララとカレンの想いをしっかりと理解してほしい。

9.カバー曲

29日:君の知らない物語

アリス☆クララ時代に歌ってみた曲、そしてカレンも大好きでカラオケに行った時は必ず歌うこの曲がSHIORIに収録されて以来、初めてワンマンで歌うことができた君の知らない物語
その9年の歳月に心が追いつかないのが実情だ。

もちろんアリス☆クララのSTEP TO YOU時代からファンだと言う方は違う想いを持つのだと思うが、ほとんどそういう方はいないという前提のもと書いている。

ただし、じんじんと心に響いてくる歌声はもちろん、丁寧に振りをこなす二人の姿から、本当にこの一曲を大切に歌っていたのだということは感じ取れた。
それがただ嬉しかった。

あまりにも涙で目の前が滲んでしまっていたので、今度はちゃんと振りも表情も見ることを誓う。

30日昼:赤いスイートピー

この曲はCDが発売される前、不安でしょうがなかった曲。
でも、冒頭にクララの歌声が聴こえてきた瞬間に安堵し、感動し、大好きになった曲だった。

今回のコンサートは、Season02始まりのコンサートではあるものの、会場の収容数を考えると、演出を大きく変えることはできなかったのだと思う。(もしかすると、ツアーが差し迫っている今、細かく変える余裕はなかったのかもしれない)
とはいえ、全公演来れなかったファンが後悔する、それを認めないのがClariSの優しさだ。

カバー曲を歌うことにどれだけの手続きが必要かは分からないが、コンサートをちょっとずつ変えるということに関しては、カバー曲を変更するというのが妥協点であったのかもしれない。
ClariSの楽曲は3公演ともそのままに、普段歌うことのできないカバー曲を変えて届けよう。
そういう思いやりを我々はもらっているのかもしれない。

そして二人の声が織りなす赤いスイートピーはまるで夢見るようで、あっと言う間に終わってしまった。
もう一度、もう一度だけ生の声を聴きたいと願ってやまない。

今はそんな心境だ。

30日最終公演:sakura

ClariSのsakuraしか聴いていなかったので、初めて原曲を聴いた時に驚いた曲。
アメイジング・グレイズのメロディの後、ClariSらしい軽やかさで曲が進行していく。

マイクの調子が悪く、ほんの少しの間、声が聞こえないハプニングもあったが、そのハプニングは気にしないでいいんだよ、頑張れ、と言わんばかりの大きな歓声が間奏で上がっていたのが印象的だった。

10.blossom

照明が消えた中、水を少し飲み、ペンライトを手にしたクララとカレン。
ここから2曲、一緒に踊ることのできる曲が続く。

2016年のパシ横以来、blossomは常に歌われてきた。
もう振りつけは完ぺきに覚えているというファンも少なくないだろう。
次のpastelと合わせて、一緒に踊れることが嬉しくて嬉しくて。さらに、一緒に踊れる曲を選んでくれていることも嬉しくて。
クララもカレンも嬉しそうで楽しそうで、それが何より嬉しい。

そして2番のBメロでは、クララとカレンがそれぞれ左右(B、Dブロック付近)のファンと、向きあって踊るあの振りをさせてくれた。
そんな幸せがあってよいのか。喜びのあまり、気を失いそうになったファンもいるだろう。

11.pastel

1stライブ「扉の先へ」では、中盤、Wake Upが歌われた。
クララとカレンが振り付けを考えたこの曲では、ペンライトを頭上で右に左に大きく振る箇所があった。
ファンもそれに合わせて一緒にペンライトを振っていて、それが嬉しかったと語っていた。

だからなのだろうか、その次の1stツアー「夢の1ページ」ではpastelを一緒に踊りましょう、とクララとカレンから嬉しいお誘い。
そうしてこれが初めて、ClariSとファンが一緒に踊ることのできる曲となった。
最初から最後まで当然のように振りを覚えているファンもおり、しっかりと根付いていることがわかる。

曲のラストでは、クララとカレンが少しずつ違う振りをするところがあるが、右手でカレン、左手でクララの振りをやろうとする器用なファンもいたりと、ClariSへの愛をひしひしと感じる時間であった。

【ブリキ登場】

哀愁漂うover the rainbowに合わせて心を持たないブリキ君が登場。
おどかされても驚かない、喜びも感じない、人を好きになる気持ちもわからない。
そんなブリキを見かねたカカシは、エメラルドシティへ行こうと誘う。

冬の歌であるeternally、淡々と同じフレーズが繰り返される春の歌であるtreasureが歌われた後、いよいよカレンのソロパートが展開される。


12.eternally

柔らかなグリーンのドレスに包まれたクララとカレンがステージの左右からそれぞれ登場する。
パステルグリーンに近い色である。

序盤の「困らせたくないのに……ドキドキしてる」の部分では、カレンの振りがあまりにも可愛すぎて、失神しそうになったファンもいたであろう。
またあの振りを見ることができるという希望だけで人は生きていける。

曲は進行し、一層柔らかい声で歌を紡ぐ二人の表情は穏やかな笑顔。
胸に優しく響いてくる二人の声を聴いていると、自然に涙が頬を伝っていった。

アウトロで二人が向き合い、回りながら笑顔を交換する様子は、二人がお互いを大切に思っている表れ。
そんな二人の関係を再び自分の目で見ることができたファンの喜びは、どれだけ大きいことか。

およそ3年半ほど前の2014/11/8(土)発売のリスアニVol.19で、クララ、カレンとしての初の楽曲、Clear Skyがリリースされた。
それ以来、ファンから見えない部分も含め、クララとカレンは多くの困難を乗り越えてきた。
そして今ではかけがえのないパートナーとなり、まるで一心同体であるかのようにお互いを大切に思いあう関係になっている。

だからこそ二人の仲の良い姿を見ること、大切に思い合う二人を見ることはClariSファンの最高峰の喜びなのだ。

というわけで、eternallyだけではないがバンドメンバーが楽器の弓をペンライトのようにわずかに振っていたのが印象的であったという話を最後にtreasureへ。

13.treasure

感情を抑圧するように、けれど豊かにメロディを紡いでいくクララとカレン。
eternallyの余韻が終わらないうちに胸に響いてくる、淡々としたリズムに乗せた感情豊かな歌声に、何の前触れもなく涙が溢れだす。

また、これまでステージの左右に二人揃って来ることはなかった。
しかしtreasureでは、クララとカレンが二人でステージの端にゆっくりと歩いてきた。
凛として、どこか遠い場所を見つめるような二人の表情に心を打たれ、目の前の二人から目が離せない。

大好きで大切で憧れのClariSが二人揃って目の前で歌を歌ってくれる。それは夢見る心地だった。
(A,Eブロックの前方、かつ端にいた人以外はさほどでもなかったかもしれない)

歌い終わった後、二人はステージの袖に退場し、ピアノと弦楽器が曲の終焉に向けて会場に音を響かせていく。
曲が終わるとファンはすぐに、既に退場したクララとカレンに届け、と言わんばかりに歓声と拍手を贈った。

14.recall

カレンソロ。

銀色のスパンコールを纏ったような衣装に身を包んだカレンが颯爽と登場。
ステージど真ん中で激しいダンスとともにrecallを披露した。
初のソロで歌う姿は凛としており、勇猛さに溢れていた。
表情は鋭く、カレンの新たな一面を見せてくれる時間となった。

やがてカカシとブリキが現れ、3人で踊るステージは圧巻。
(しかしほとんどのファンはカレンしか見ていなかった(ごめんなさい))

歌い終わると、カレンは颯爽と退場。
裏ではもしかすると、ステージ上の姿とは打って変わって破顔し、クララに「緊張したー」とか言っていたのかもしれない。

熊谷さん森さんのダンスにちゃんとついていき、一人でもファンの心を掴む歌唱を見せたカレン。
その在り方が本当にかっこよかったし、そこにあったのは圧倒的なカレンの魅力だった。

初めてのソロ歌唱の大成功、おめでとう!

【エメラルドシティ到着】

カレンソロの興奮を引きずったまま、カカシ、ピンクライオン、ブリキが元気よく登場。

エメラルドシティに到着した3人は興奮を隠せない。
そして自分はこのままでいいんだ、と気づく。
ピンクライオンの恋する姿を見て、人は幸せになる。
ブリキが首をかしげる姿を見て、人は平和になる。
カカシはおしゃべりな人の話をたくさん聞いてあげて、それでいいんだよ。
大切なのは「自分を信じる勇気」だ。

私たちにとって大切なものはなんだろう。
ファンにとって大切なものはClariSでしかない。
彼女たちを信じ、そして彼女たちを大切に思う自分を信じよう。

すでに疑いなんてないけれど、彼女たちからの感謝、信頼、愛をもっともっと無条件に信じよう。
そうして繋がっていくありがとうの輪。
ClariSを中心に笑顔の輪はどんどん広がっていく!

15.ひらひら ひらら

壇上から淡い紫色のドレスに包まれたクララとカレンが登場。
2016年にツアーに参加したファンにとっては、2年ぶりに生で聴くひらひら ひらら。
こみあげてくる感情に抗えはしない。

シンガポール公演で一曲目にひらひら ひららが歌われたことを知ったファンのショックは計りしれず、このことも、この曲に対するファンの思い入れを加速させる大きな要因となっていた。
だが、クララもカレンもそんな私たちの気持ちは理解していたのだろう。
舞浜アンフィシアターでのコンサート。ひらひら ひららを届けないわけにはいかない。
そんな優しさを感じさせる歌声に涙をこらえることはできなかった。

16.Butterfly Regret

コンサートは最終局面に入り加速する。
クララとカレンの気持ちも最高潮に高まっていたようで、Aメロの低音部がやや上ずっていたことがむしろファンの興奮を煽った。

終盤はステージ上空にドットイメージで大きな蝶が描かれ、激しいサビと合わせ、ファンを熱狂の渦へと巻きいれる演出が施されていた。

17.コネクト

なんとなくだけど、ファンサービスの一つなのかな、と感じている。
コネクトなしでButterfly Regretからカラフルでもストーリーは完結できるようにも感じて。
ヒトリゴトと同様、クララとカレンの優しさ、思いやりにも思える。

シンガポール公演では、シンガポールのファンは一緒に歌を歌っていて、ものすごい熱量で、二人はとても感激したと聞いている。
そんな熱量をClariS代表曲ともいえる、この曲で伝えたかった。
それは少し考えすぎだろうか。

18.カラフル

ドレスを着て歌う曲の最後は虹色のカラフル。
特筆すべきはドットイメージに包まれて歌うクララとカレンに感じる神秘的な雰囲気だろう。

本当にきれいだった。
本当に美しかった。

「まだ透明な私たちはどんな色にでも 染まることが出来るから夢叶えよう」
ClariSはこのコンサートで様々な色を見せてくれた。
どんな色にでもなれる。
Season02でClairSはもっとカラフルな色を見せてあげるね。
見守っていてね。
そんなメッセージにも感じられた。

もはや定番なのかとすら思う、コネクトとカラフルの組み合わせを終えて、物語は最終章へと突入する!

ここで、その日のダイジェストがスクリーンに映し出されていった。
スクリーンに映し出された笑顔で歌うクララとカレンの映像に、ファンもまたこれ以上ない笑顔になるのであった。

19.Dreamin'

ツインテールのドロシークララ、ドロシーカレンの登場!!!!!

ツインテールにしたクララとカレンを見るのは初めてで、衣装も相まってあまりの可愛らしさに卒倒しそうになったファンも多いだろう。(ポニーテールも可愛かったし、何やっても可愛いのはわかってるけど)

--<ここはうろ覚え>---------------------------------
水色のドロシー衣装でクララとカレンが壇上に登場し、階段を下り、Dreamin'を歌う。
2番のみの歌唱で、そのあとカカシとともにダンスを披露。
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そして、ピンクライオン、ブリキ、バンドメンバーの紹介ののち、会場にいる全員で手をあげて大きく左右に振ってからのハイタッチイベントが始まる

みーぎ ひだり みーぎ ひだり
ハイ ハイ ハイ ハイ

これを4回繰り返し、会場にいる全員に笑顔の花を咲かせたのであった。

クララとカレンとその他(ごめんなさい)は大きく手を振りながら、ゆっくりと下がり退場していった。
大きく空いた穴に向かって、クララー、カレーン、ありがとうーと叫ぶファンの声は、愛情に満ち溢れていた。

キラキラ太陽のように
輝いていたいなぁ

最後に、そんなカレンのパートが心に残っていた。

【アンコール】

恒例のアンコール。

ステージに空いた大きな穴からカカシ登場。
トパーズを少し歌い、沸き上がる歓声。
「クララ カレン クララカレン 二人が歌うよー」
「泳、泳、魚ー!」
みたいないつものアドリブの掛け合いが始まり、
これじゃClariS出てこないよ、ということで
アンコールが始まったのであった。

29日はカカシが出てくる前にアンコール始めちゃってたけど。

【最後のMC】

アンコールに応えて、クララとカレンがステージの穴から登場!
アンコールありがとうございます、って言ってくれたけど、ありがとうって言わなきゃいけないのはこっちなんだよねぇ。

衣装は恒例のライブTシャツのアレンジ。
今回は肩を出すようなアレンジで、毎回凝っていて、溢れるのはただただ尊敬の念。

3公演ともMCは少しずつ違うけど、大筋は同じ。

ソロパートのこと、ドロシー衣装のこと、バンドのこと、ツアーのこと。(まだあったはず)
ちなみに、ツアーでのゲストはkzさんということで、kzさんはClariSについてツアーを回るらしい、超羨ましい、二人をよろしくお願いします。

30日昼公演では、クララとカレンがソロパートで、それぞれの色に染まったペンライトについて話していた。
クララが「本当は」を歌い始める時、一面パステルピンクに染まってゆく会場を見て、涙が出そうになったと語っていた。
ファンの愛と想いは心から理解している。だけど目の当たりにした瞬間のクララの喜びは本当に大きなものだったのだろう。
同様にカレンがソロパートについて語っていた時、会場がどんどんパステルグリーンのペンライトに染まっていった。
「わぁー、きれいー」
そう無邪気な笑顔で喜ぶカレンと、その隣で慈愛に満ちた表情でカレンを見守るクララが印象的であった。
クララとカレンは、間違いなくお互いの喜びを自分事として感じている。
そんな二人の尊い笑顔と心を守っていきたいと、改めて強く心に誓った。

今回もまた一つ、ClariSとファンの心が通じ合った瞬間を作ることが出来た。
これからも、こういった瞬間を積み重ねていこう。
そうして信頼をさらに築き上げていこう。

20.PRIMALove

手のひらを上に向けて両手を重ね、頭上から前にゆっくり下ろしていく。
「皆さんへの想いを届けようというものになっている」
そうClariS netで語っていたクララの言葉が脳裏をよぎる。

PRIMALoveと歌う温かな声を聴いた。振りに想いを乗せる姿を見た。
お互いに笑顔で大好きと、気楽に言いあえる関係がここにあった。
歌と踊りで愛を伝えてくれる幸せがここにあった。

何か、何かの形で感謝と信頼と大好きな気持ちを二人に返したい。
そんな決意を胸に秘め、クララとカレンの退場を見送ったのであった。

【終幕】

「うーん……夢か……自分を信じる勇気……よーし、頑張るぞー」
飛行機の中で目覚めてそう呟いたカレンは、きっとClariSの未来を見つめていた。

ずっとずっと応援する。いつまでも見守っている。
そんな想いを抱く中、エンドロールが始まるのであった。

今回のエンドロールは右から左に流れる形。
エンドロールの最後の一つ前には「来てくれてありがとう」という想いが詰まったメッセージが映し出され、大きな歓声が上がった。

そして一番最後に

        ClariS

     クララ カレン

と映し出されれば、普段からClariSに抱いている感謝の気持ちと、コンサートに対する感謝の気持ちを退場した二人に伝えようとするかのようなさらに大きな歓声が沸き起こった。

会場が明るくなった後は、クララとカレンがアナウンスでファンにいたわりの言葉を向けてくれた。
「以上、ClariSのクララと、カレンでしたー」
ばいばい、と最後の最後まで二人を感じる幸せな時間は、こうして終わりを告げたのだった。

【その他】

①仮面

今回は、もちろん初めから仮面を外して登場してもよかった。
でも、ファンが神秘的なClariSを感じられる「仮面ClariS」も大好きなのは二人ともわかってくれているので、ファンサービスだったのかもしれない。
あるいは、夢の世界などの別世界でだけ仮面を外すから大丈夫だよ、Fesなどでは外さないよ、ファンのみんなとの前だけだよ、というメッセージが込められていたのかもしれない。

会場の99%以上がClariSファンで占められることは誰もがわかっていた。
二人にとって、家族のように感じている人たちと素顔で幸せな時間を過ごせる喜びがそこにあった。

仮面をつけて歌ってくれたことも嬉しいし、素顔で歌ってくれたことも嬉しい。
どちらも大切なClariSなのだから。

一応話題にあげたけど、本来別に話題にあげる必要もないことである。
大丈夫、みんなわかってる。

②クララとカレンの素顔について

一応話題にあげたけど、当然語ることはない。

一つ言うなれば、クララとカレンの表情が見えることで、より二人の想いを汲み取って声援に繋げることが出来るようになった。
ファンとしてはそれだけのこと。
クララがクララであることが大切で、カレンがカレンであることが大切なのだ。
ちゃんと見守る。

ずっと近くで歌を届けたいと思っていたClariSの想い。
仮面を外してから、もっともっと近くで歌を届けたいと願った想い。
大丈夫。ちゃんとわかってる。

すべてはクララとカレンの幸せのために。

③MCピックアップ

【29日】

カレン:また明日来て♪

【30日昼】

クララ:Zeppツアーでは、ドレスを着てステージをお届けしたんですけど……
カレン:クララ今Zeppツアーって言ったよ。
クララ:(恥ずかしがったあと)あ、皆さん、Zeppツアーでドレスを着ると思ったんですね♪(とちょっと天然な発言(かわいい))

【30日夜】

カレン:みんな大好きー!
クララ:あ、私も言いたい! みんな大好きー!

クララ:本当はもっとたくさん歌いたいんですけど。
カレン:歌いたいんだけど、歌いたくないみたいな。だって終わっちゃうから。

④歌われなかったClear Sky

Dreamin'と合わせて考える。
Clear Skyはクララとカレンの旅立ちの歌で、Dreamin'はClariSの未来を描く歌。
今や、太陽のような輝きを放つ唯一無二のカレンがDreamin'を歌う意味。
ClariSの未来はクララとカレンが作っていく。そんな宣言なのだ。
カレンはアリスの代わりじゃない。
自分の足でしっかりと立っているクララとカレンが、Season02の始まりにDreamin'を歌わないわけがない。
Dreamin'を歌うことで、Season02はClariSの未来を、クララとカレンで作り上げていくと宣言したのだ。
「太陽はそばにいるから」と「キラキラ太陽のように輝いていたいなぁ」という歌詞は両立できない。
ゆえに、Dreamin'が歌われる以上、Clear Skyが歌われることはないのである。

なお、Dreamin'で太陽が照らすように白い光が溢れる様子は、アリスが見守っていることを暗示させるようにも感じられた。
また、ハイタッチをした時の円を太陽に見立てて、アリスをそこに感じようとしたファンもいるだろう。
その証拠に、青色のペンライトがわずかにあることに気づいた人もいるはずだ。

何があっても、アリスはClariSには欠かせない存在だ。
そこだけは外さないように。

⑤クララとカレンの幸せ

クララとカレンにとって今回のコンサートが幸せな記憶となってくれたかどうか。
最終的にはそれしか大切なことはない。
でも大丈夫。
楽しかった、幸せだった、みんな大好きーと言ってくれた。

人は「リップサービスでしょ?」と言うかもしれない。
残念ながら、ClariSとファンが築き上げてきた信頼関係はそんな茶地なものではない。
心が繋がりあっている私たちに、二人が隠し事をしたり、嘘を言ったりするわけがない。
なんにせよ、ファンは何があってもClariSのことを信じる勇気を持っているので問題はないのだ。

というわけで、メールやClariS netが待ち遠しい。
もちろん無理はしてほしくないけど、ワクワクする気持ちも止められない。
二人は今回のコンサートをどんな風に感じたんだろう。
もっとたくさん言葉を交わして、楽しい時間を共有したい。
こんな幸せをありがとう。

over the rainbow ~虹の彼方に~♪♪
すべてはClariSのために

 以上