ClariS 2nd Zepp Tour in 東名阪 ~Best of ClariS~ 参加レポート

【公演情報】

4/29(日) 大阪公演 in Zepp Osaka Bayside 開場 17:00 開演 18:00
4/30(月) 名古屋公演 in Zepp Nagoya 開場 17:00 開演 18:00
5/2(水) 東京公演1日目 in Zepp Tokyo 開場 18:00 開演 19:00
5/3(木) 東京公演2日目 in Zepp Tokyo 開場 16:00 開演 17:00

【プロローグ】

ここは幻想なのか、それとも現実なのか……。
普段と違う、少し次元の違う場所で時を過ごしている感覚……。

ClariSのステージはいつもそう。
言葉で語るだけでなく、本当にそんな世界を表現してしまうClariSとの時間は、いつもかけがえのない宝物だった。
だからこそ今回のツアーで、これまでのClariSのイメージを覆すようなステージがどんなものとなるのか、まるで想像がつかなかった。

確かにクララとカレンには、高潔で神聖な雰囲気を感じる時がある。
そういった意味でかっこいい一面があるのはもちろんわかっている。
だけど、今回の「かっこいい」という言葉は何かが違う。
一体どんなClariSを見ることが出来るのか、二人の表現はどこまで広がってゆくのか。
ツアーが近づくにつれ、楽しみな気持ちが強くなり、そして二人を応援したい気持ちでいっぱいとなっていった。

【開場前】

あの夢のような舞浜アンフィシアターでのコンサートからわずか1ヶ月弱。
ClariS 2度目のツアーは大阪で幕を開けた。

天気は快晴。舞浜アンフィシアターでのコンサートの時と同様、Season02を迎えたClariSを祝福するような天気でツアー初日を迎えることとなった。
朝の6時にはすでに待ちきれないファンが集っており、朝の光を浴びて笑顔で交流するファンや、会場の写真を嬉しそうに撮るファンといったように、そこは、もうすぐClariSに会える喜びに満ち溢れていた。

間もなくグッズ先行販売の列が形成され始めれば日焼けとの戦い。
けれど、そんな時間すらも愛おしい。
二人が今頃、最終リハーサルやステージの最終確認をしているのだと思えば、暖かな気持ちが心に満ちていく。
そして大阪公演では、ほっかほっか亭のお弁当が大量に運び込まれるところも見逃さない。
これも大切な思い出だ。

どの公演でも、会場にはClariSファンが溢れていた。
大人気のClariSリュックを大事そうに背負うファン、ClariS靴下を身につけて写真を撮って思い出を作っているファン。
どの会場でも、ファンの数だけ思い出が溢れていた。

物販後はお昼ご飯を食べたり、ファン同士交流したり、みな、思い思いの時間を過ごし……

……そしていよいよ、開場の時間が近づいてくるのであった。

わずかな緊張を胸に、ファンはチケットに書かれた番号の場所で開場の時間を待っていた。

【開場】

2016年の1stツアーからZeppに入るのは約2年ぶり。
会場に入れば、ライブハウスらしいテクノサウンドが出迎えてくれた。
これまでClariSのステージを見てきたファンであれば、あまりにも異質な空気に驚きを隠せなかっただろう。
ビートを刻むサウンドに心臓の高鳴りは隠せない。
これまでと違うClariSに会えるという期待と緊張は、高揚感へと形を変えた。

そしてZeppおなじみ、いつも通りの紗幕には今回のツアーのロゴ。
ピンクの渦は反時計回り、そしてグリーンの渦は時計回りに回転し、存在感を示していた。

開演約15分前にはClariSのアナウンス。

大阪と東京1日目はクララが、名古屋と東京2日目はカレンが、普段とは違って険しく、どこか悲壮感を湛えた声色と口調で注意事項を読み上げていく。

「禁止です」、「退場いただきます」といったように、断定的に注意事項を伝える口調が印象的で。
それは少し悲しく、一方で暖かい気持ちにもなる、複雑な心境だった。
舞浜での悲しい出来事を二度と繰り返すまい、という想いの表れでもあるだろうし、会場を訪れた全員が心から楽しかったと思って帰ってもらえるようにしたい、と願う想いの表れでもあるのだろう。

だが、二人のそんな尊い想いを、またもや私たちは挫いてしまった。
この辛い痛みを忘れることは許されない。
このことについては後程、じっくり語ろうと思う。

ここでは一つ、スタッフさんの姿に感銘を受けたエピソードを記しておきたいと思う。

全員が笑顔で元気に帰れるように。
それを体現するかのように、東京公演2日目は、ClariSのスタッフさんも厳しい表情でファンをチェックしていたことを確認した。

その中で、武道館BDの特典映像に映っていた、暖簾を手で押さえて、クララとカレンにとても優しく愛情深い微笑みを向けていたあのスタッフさんの姿があった。
しかし、映像で見ていたあのスタッフさんとは思えないほどの怖い表情。
ライトを持ち、鬼のような形相で、会場の人々の顔や振る舞いをチェックしていた。
それが頼もしくて嬉しくて、誰にも伝わらないことはわかっていながらも、心の中で強くエールを贈った。

他の公演でもそうだったのかもしれない。
こういった、スタッフさん一人ひとりの努力によって、ClariSのステージが守られているのだと感じた。
心からスタッフの皆様に感謝を。
自分にできることなどほとんどないのが口惜しいが、ClariSの二人は勿論、スタッフの皆様の想いも挫くことのないよう、気を引き締めることをここに誓った。

【開演】

ビートを刻むテクノサウンドに高揚感はどんどん加速する。
心臓はドキドキと強く鳴り響き、心地よい息苦しさに興奮が高まっていく。
この瞬間はいつも同じ感覚。

早く二人のステージをこの目で見たい。
二人に会えるならいつまでだって待っていられる。
そう思った瞬間、紗幕のロゴマークが急に回転を止める。
それが開演の合図。
二つの渦が回転を止めてから、会場に流れるテクノサウンドがもう1周すれば、ついに開演!

音が一層大きく鳴り響いた後は、ピンクとグリーンの渦が左右に飛んでいき、紗幕には大きくClariSの文字!

会場が一気にヒートアップする中、紗幕の奥、仮面をつけたクララとカレンがそれぞれ左右から中央へ颯爽と歩いていくのが見えた。
瞬間上がったのは大歓声。
ついにClariSに会える!
目の前がくらくらとして、倒れそうなほどの多幸感に包まれる中、コネクトが始まった。

1.コネクト

なんということだろう。
いきなりコネクトを持ってくれば、ファンの盛り上がりは一気に最高潮となる。
それを二人ともわかっている。
そして前情報も合わせて考えれば、そのペースを落とさないまま、激しいライブになることを予感させるには十分だった。

イントロを歌い終わった後は紗幕が一気に外れ、クララとカレンがライブの始まりを声高に告げる。

二人が纏っているのは、今回のツアーのロゴを彩った、黄色と黒が鮮やかな衣装。
チュールのようにふわりと広がる白のスカートを巻いており、胸元と背中には「ClariS」の文字が煌めいていた。
背中の部分は、ClariSの文字の下あたりが大きく四角い形に切り取られており、大人っぽく、「かっこいい」を体現するデザインとなっていた。

曲が進行し、歌い、踊る、そんな二人の姿を見ていながら、心地よい違和感を感じていた。
なんとなく、コネクトのダンスがいつもと違うように感じたのだ。
でも、おそらく違わないはず。
柔らかさを残しながらもキレのある振りを見せるクララに、これまで以上に洗練された鋭さを見せるカレン。

そして、何が違うのかがわかった。

これまでより明らかにキレが違う。
ダンスの迫力が違う。
それは観客が気付くほどの違い。
舞浜でのコンサートからたったの一ヶ月でこれほどまでに変わるものなのか。
それほどまでにこのステージで「かっこいいClariS」を見せようと努力してきたのか。
そう思った瞬間、胸中に熱いものが込み上げてきた。

予想通りファンは溢れんばかりの熱量で声援を贈っている。
バックには「魔法少女まどか☆マギカ」のアニメ映像が流れており、思い入れのあるファンも多くいたであろうことから、盛り上がりに拍車をかけていたことは間違いない。
会場全体が一体となって盛り上がりたい。熱い時間を過ごしたい。
そんな熱のこもった二人の歌声と演出が、会場を沸き立たせていた。

2.ルミナス

コネクトを歌い終われば、暗転したステージの壇上、後ろを向いて仮面を外す二人の姿があった。
そして見覚えのあるポーズから始まるのはルミナス。

イントロが終わる頃、カレンの目隠しが外れて目が開かれ、カレンの後ろに隠れていたクララも姿を現し、美しい歌声を会場に響かせてゆく。
二人の視線は鋭くも切なげで、これまで見たことのない表情であった。
緊張もあったように見えたが、細かな所作や視線、表情の一つ一つから、今回のツアーにかける想いを見てとれた。

きれいな旋律に切なさと希望を感じるルミナスは武道館以来の披露。
待ち望んでいたファンも多く、それも盛り上がりに一役買った。
わずか2曲。
たった2曲目にして、観客のボルテージはこれ以上ないほどに高まっていた。

そして、次に来る曲が何なのか、誰もがわかっていた。

3.カラフル

お決まりのポーズから始まるのはカラフル。
白黒の世界がどんどん美しく、カラフルに染まっていくような、振り、歌詞。
そしてバックスクリーンには、アニメだけじゃなく、MVも混ざり合い、この歌の世界を表現するかのような映像が流れていた。

カラフルは激しく動くような振りつけではないからこそ、二人の迫力がよくわかった。
大きく身体で表現する二人の姿はMVの映像も相まって感動的で、けれどもすでに高まり切った興奮の中、溢れ出すのは涙ではなく大きな声援だった。
間奏でのコールは、クララとカレンに楽しくて楽しくてしょうがない、という気持ちを伝えるかのよう。
それくらい、いつも以上に盛り上がりを見せていた。

4.again

凛とした表情を崩さないまま、続くのはagain。
ダンスはさらにキレを増してきた。
2階席にもその迫力を伝えてくるクララの振り、目で追うのがやっとなほどに鋭く洗練されたカレンの振り。

衣装もかっこよく、歌も力強く、ダンスも激しさを増したagainには、ただただ圧倒されるばかり。
もはや完全にClariSワールドの虜。ほんの4曲目にして、すでに幸せの絶頂を感じることとなってしまった。

最終公演では、カレンがマイクをスカートに一瞬引っ掛けてしまい、その影響か、やがてスカートが外れかかってしまう。
しかし自らスカートを外し、速やかに後ろ手に放るという潔く、素晴らしい判断。

ライブでは、どんなに準備を重ねてもハプニングは起こりうるものだろう。
2017年のパシフィコ横浜でのコンサートの時も、違う曲のイントロが流れるアクシデントがあったが、二人とも笑顔を絶やさず、柔らかな表情を保っていた場面があった。
舞浜アンフィシアターでのコンサートの時も、マイクが一時的に声を拾ってくれない状況で、クララが潔く歌うのをやめ、振りに集中した場面があった。
クララもカレンも、本番中に大胆に判断できるほどに慣れてきたこともあるだろうし、何より絶対にステージを止めないという強い気持ちを持っている。
こんなに流れるようなパフォーマンスを見られるなんて当たり前のことじゃない。
二人の努力によって生まれる感動的なステージを見られることに、改めて感謝の気持ちが溢れた。

5.アネモネ

againの勢いを保ったまま情緒豊かなアネモネが続く。
高まった感情を抑えられず、アネモネのリズムに合わせてペンライトを振るファンの姿はただただシンプルに熱い。

歌を聴き続けたい。二人の勇姿を見続けたい。
いったいこの勢いはどこまで続くのか。
もうわかってる。今回のライブはこの熱量がずっと続くのだ。
先のことなど考えるな。
なぜなら今この瞬間、全力で二人との時間を楽しまなければ、絶対に後悔するからだ。
舞浜アンフィシアターでのコンサートの時とはまったく違うClariSを、この目と耳と心に焼き付けねばならない。

そんな興奮、ヒートアップした感情に不安を覚え始めた頃、情熱的でありながらも静かなアウトロが曲の終わりを告げ、同時にクララとカレンも壇上から姿を消したのであった。

6.Wake Up -kz remix-

幕間のWake Upということで、一息つける時間かと誰もが思った。
だが、今回のライブは息つくことも許されない。
クララ、カレンが歌うWake Upのremixが流れてきた。

初めて聴くWake Upにわずかな動揺と歓喜が走った。
リズム感溢れるサウンドと疾走感溢れる映像に包まれる心地良さ。
Bメロではクラップを促すような低音が存在感を主張し、お望み通りと言わんばかりにクラップを楽しむファンが数多く見受けられた。

Wake Upのremixは、20thシングルに収録か、あるいはシングルの後のアルバムに収録か、それともこの場限りか。
何にせよ、今この瞬間が二度と訪れない貴重な時間であるということだけは確か。
だから大切に心に刻む。

曲が終わればペンライトを手に持ち、二人を出迎えられるようにスムーズに準備をするファンはさすがである。

右手にブルー、左手にピンク。
4年以上前、今回の会場でもあるZepp東京で、ClariSからそう指示があったのは始まりの予感。

今、左手のピンクはそのままに、右手にグリーンが基本である。
ファンから見てクララが左、カレンが右、というのが基本的な位置取りであるため、それと合わせている。
リストバンドも同様だ。
急いでいても、多くのファンがその持ち手を間違わない。
当時、その場に居合わせることが出来なかったファンにもしっかりと継承されている。
それはClariSの意志が受け継がれている証。
ClariSの歴史は8周年に向けて確実に積み重なっていることが、こういった部分からも読み取れる。

7.clever

第二部の開幕はclever。

白いスカートを外し、黄色と黒の衣装でクララとカレンがそれぞれ左右から登場。
今回のツアーのイメージカラーとデザインは、これまでのClariSのイメージと違うかっこよさを表現するには十分だろう。
けれど違和感はまったくなく、そのClariSの姿にすんなりと納得する自分もいた。

サビに入り、cleverの激しい振りと、疾走感のある歌声に包まれながら、自分が激しい高揚感に支配されていることを感じていた。
でも盛り上がってしまった気持ちはそう簡単には止められない。
二人のパフォーマンスをしっかり心に焼き付けよう。

「正解は一つでもないし 結局は自分次第に」と歌うクララとカレンの表情は鋭くも包容力に満ちている。
感情がストレートに伝わってきた。
そのステージにかける想いが伝わってきた。
熱い想いが全身を満たしていた。

バックスクリーンに映るアニメの映像も健在。
だからこそ、次にGravityが来ることもわかっていた。

8.Gravity

しっとりとしながらも、疾走感溢れるGravityが続き、息つく暇を与えない。

今回はかっこいいClariS、ライブハウスならではの盛り上がりであると言いつつも、ClariSらしい透明感のあるサウンドや、世界観が失われているわけではない。
アニメの映像とともに、海の映像や、ヒドラと闘うシーンを想起したファンも多いだろう。
MVの映像も合わせて、どこか別世界に飛び込んだような感覚はいつも通り。

迫力あるcleverと対照的に、軽やかに疾走するGravityの歌声と踊りに、ClariSワールドの一番深い場所へ連れていかれるような感覚。
そんな場所でClariSと過ごす、幸せな時間はまだ終わらない。

9.SHIORI

今回のライブは、クララとカレンが目を合わせて、微笑んだり、お互いに鼓舞するように気合いを入れていたり、とにかく二人の絆を強く感じられるライブでもあった。
二人の絆を感じることができるのはClariSファン最高峰の喜びだ。
だからこそ、今、SHIORIを聴いてしまえば、これまでの高揚感は一瞬で感動・感激へと形を変える。

「あの日 君に出会えて良かった」とは、いったいどちらの想いなのか。
わかってる。

「あの日から私の心は 何度も君に救われたんだ」とは、いったい誰が誰に対して語った言葉なのか。
それもわかってる。

SHIORIの歌詞は一つ一つがClariSにマッチしており、きっと作曲者の小川智之さんはClariSの良き理解者の一人であり、同時にClariSのことが大好きなんだろうなと想像している。
クララもカレンも、この曲は自分の大切なパートナーのことを歌っているんだと思っていたと語るほど。
それくらい自然に、歌詞が二人の心に入り込んできていたのだろう。

ところで、どうやらSHIORIのカレンの振りがとても可愛かったようである。
しかし、どの公演でもSHIORIの時は涙でいっぱいになってしまい、良く見えていなかったというのが正直なところで、とても後悔しているポイントでもある。

ただ、自分にも一つだけ見えていたことがある。
それはGravityまでと違い、クララもカレンもお互いに対して笑顔を隠していなかったということ。
少なくとも涙でいっぱいの自分にはそう見えた。
もちろん、SHIORIで笑顔を隠す必要なんてない。
二人がお互いを想い合うこの曲を、心行くまで歌ってほしい。
二人が、その絆を存分に感じる時間にしてほしい。
そう強く願っている。

前半戦はクララとカレンの繋がりを感じることが出来るセトリでもあったようにも思える。
そんな前半戦をSHIORIで終えて中盤戦、次のborderからはClariSとファンがぐっと近づき、笑顔でいっぱいの時間となる。

10.border

もうクララもカレンも笑顔を隠さない。
はしゃぐような二人の笑顔に、ファンも皆、弾けるような笑顔となる。

いよいよ壇上から降りてきて、ClariSとファンが触れ合う夢のような時間が始まる。
ライトに照らされたカレンの頬には一筋の汗。
これだけ歌って踊って、全力を尽くしていれば当然だ。
だが、まだまだライブは中盤。
もっともっとと、二人のパフォーマンスを求める気持ちが止められない。

「みんな歌うよー!」

君のいない
そんな世界になって はじめて
今日という日を
後悔する なんて いやだ

「いやだ」、の部分で飛び跳ねながらマイクを私たちに向けてくれるクララの笑顔は、これまで見たことがないほどに眩しくてキラキラとしていて、その笑顔を見た瞬間、間違いなく世界は幸せの色で包まれた。
本当にClariSファンで良かった。心からそう思った。

楽曲以外では、イラストとインタビュー、そしてわずかなラジオやCMでしかClariSを届けられなかった時代があった。
やがてライブやコンサートをするようになって、紗幕越しにヴェールやサングラス、仮面をつけてファンの近くに来ることは出来たけれど、一枚透明な壁みたいなものを感じている時代があった。
たくさん悩み、たくさん二人でClariSの未来について話し、たくさんClariSの目指す表現について考えてきた時代があった。

そんな時代を経て、等身大の彼女たちが私たちの前に姿を現し、こんなにもまっすぐな笑顔と愛を向けてくれるほどになった。
これ以上の幸せがこの世界にあるのだろうか。
本当に嬉しくて嬉しくて仕方がない。
何より、こんなにきれいで楽しそうな笑顔を浮かべているクララの姿を見られることが嬉しい。

失われて初めて気付くかけがえのない時間。
よくある話だけど、それでは遅すぎる。
だから今、ClariSと過ごす時間、ClariSと過ごす日常を全部全部大切にする。

あなたのいない世界になって、ようやくその存在の大きさに気付いたなんて。
そんな気の抜けたことはもう絶対に言いたくない!

だから、ラストサビ前の「もう1回!」、も一緒に叫ぼう。
そして全力でタオルを回して、とびきりの笑顔で歌おう!
一緒に歌える、このかけがえのない時間を噛み締めるために!
楽しくて楽しくてしょうがない今を光輝くような思い出とするために!

キラキラの笑顔溢れる時間はまだまだ終わらない。

borderのラストはクララとカレンからのタオルプレゼント。
もみくちゃになって倒れてしまうのはお約束といったところか、それとも自重すべきといったところか。
ここではとりあえず、怪我には気をつけてほしい、とだけ。

ちなみにタオルからはとても良い香りが漂っていたということであるが、ここではあえて触れずに次に移りたいと思う。

11.ナイショの話

「みんな踊るよー!」

今度はサビの振りを一緒に踊る時間。
人差し指をぐーっと前に出していく振りがお気に入りだというファンも多いだろう。
他にも2回リズムをとって両手を下ろす振りだったり、キャッチーな振りも多く、今後のライブでも一緒に踊れるのが楽しみな一曲。

「さっきからあの制服の子が 気になってんの バレバレだわ」とカレンが歌っている時、頬を膨らませて怒っているようなクララの表情があまりにも可愛らしく、目が釘付けとなってしまったファンは数えきれないだろう。

クララの表現は本当に豊かで、舞浜でのソロでも、パシ横でのソロでも、曲の持つメッセージ性を大切に、声だけでなく全身を使って心をこめる姿が印象的だ。
その歌声だけで多くのファンを惹きつけてきたにも関わらず、表情や振り、仕草や視線も含めてクララの表現を感じることのできるライブやコンサートは本当に貴重な時間。
かけがえのない宝物だ。

さて、ナイショの話、大サビ前の間奏では、ボール投げイベント!
クララとカレンが両サイドから柔らかいボールを観客に向かって投げてくれた。
場所を入れ替えつつ、3回。
キャッチできた4公演×6名の方、おめでとうございます♪

2016年のパシ横コンサートの時にもあったボール投げイベント。
その時は二人とも、あまり遠くに投げられず、今度はもっと遠くに投げたいと語っていた。

今回はその言葉通り、二人とも以前よりずっと遠くまでボールを届けることができた。
特にカレンは2階席の下あたりまで届くほど。

また、ただ遠くに投げるだけでなく、ステージ近くのファンにも放るような場面もあり、その優しさにふと笑顔が漏れた。
ボールには公演ごとに違うメッセージが書かれており、このボールと言葉を大切にする、というファンの言葉をたくさん見ることができた。
外国から応援にかけつけたファンの方の手に渡ったことも確認しており、とても嬉しく感じている。

なお、最終公演では、自分の周りの方がコンタクトを落とされて、みんなで探すというハプニングがあり、カレンが不思議そうな顔を向けていたが、きっとTwitterでこのことについて語っていた方のツイートを見ただろうと楽観的に構えておく。
困っている人がいたらちゃんと助ける。
約束。
といった話を最後にホログラムへ。

12.ホログラム

まだ続く。
暗転したステージの中、少し水を飲み、ペンライトを手にしてホログラム。

cleverから休憩なしに6曲目。
クララとカレンの体力には心から敬意を払う。

あれだけ歌って踊って、タオルを回したり、ボールを投げたり。
これだけのパフォーマンスを見せて、歌声もぶれず、表情も崩さず、キレも鈍らない。

一体どれだけの練習量。どれだけのトレーニング量。
どれほどの努力を重ねてきたのか。

舞浜での1日2公演、さらに今回のツアーと、二人の体調面について心配していた自分がいかに的外れで合ったかを思い知らされた。
確かに少し無理もしている気はする。
だけどClariSは、もはやそれだけのことができるアーティストに成長したのだと。
かっこよく、会場全体を盛り上げられる、そんなClariSの姿を見せたいと考えているのだ。
だからこそ認識を改めねばならないと強く思った。

さて、ホログラムはパシ横で「サビの部分を一緒に踊ってください」とのお誘いで、一緒に踊ることになった曲。
ナイショの話と合わせて、一緒に踊ることのできる曲が続く。

ホログラムは表情豊かなクララとカレンの音色が印象的で、Youtubeにて「Fairy Castle」の全曲紹介映像が公開された時からホログラムの虜になったファンも多いだろう。
二人の魅力が存分に押し出された楽曲の一つだと感じる。

そんなホログラムをなんと聴かせる曲ではなく、一緒に踊れる曲にしてしまう贅沢さ。
ClariS楽曲は本当に潤沢で幅広い。

2017年7月17日、Twitterで開催された武道館BDの「ClariS観賞会」にて、pastelを観賞していた時にカレンがこうツイートしていた。

「皆さんのダンスがもう完璧。覚えてねー!って言ったところ以外にも踊ってくれてる人がいて、びっくり!もっとレベルアップしたダンスもできるかも…って思いました!」(絵文字略)

ツイートの通り、どの曲をみんなと踊ろうかなーと、きっと二人でニコニコと笑いながら考えてくれたのだと思う。
そんな二人の想いから生まれたホログラムのダンス。だからこそ大切にしたい。
パシ横と合わせて計5回。一緒になら何とか踊れるようにレベルアップできたと思う。
これからも一緒に踊りたいな。

そして最後は、クララとカレンが向かい合い、上品できれいなお辞儀。
黄色と黒の衣装と相まって、不思議な雰囲気を醸し出していた。

13.blossom

まだ踊る。
嬉しくて楽しくて、こんな時間がいつまでも終わってほしくないと思った。
今回のステージはクララとカレンが作り上げてきている。
だから、最初から最後までクララとカレンの踊りに合わせよう。
そしてこれからも。
そう思った。

blossomは何度も武道館BDで練習し、どちらの振りも踊れる、そんなファンも多いだろう。

楽曲のキラキラしたサウンドと合わさって、太陽にウィンクするクララが眩しく、間奏でわずかに煽ってくるカレンが愛しい。
1番Bメロは、それぞれ台の上に立ったクララとカレンが向き合って踊り、
2番Bメロは、舞浜アンフィシアターでのコンサートと同様、ファンとの時間。
アンフィシアターではB、Dブロック付近のファンと踊るのが中心であったが、今回は最前から2階席まで一緒に踊ることができた。

そしてDメロはもちろん、観客席から見てペンライトを右上に。

いつもは1名以上のダンサーさんが一緒にステージを届けてくれたblossom
しかしついにツアーでは、クララとカレン、二人だけのblossomを感じることができた。
これまでの煌めきにまったく負けていないどころかそれ以上の輝き。
そんなblossomだったと、強く思う。

2016年パシ横から常にセットリストに入れてくれたblossomであったが、二人だけのblossomを届けることができたことから、一区切りとも言えるだろうか。
これからもセットリストに入れてくれるのか。それとも新たな挑戦が始まるのか。
どちらにせよ、楽しくて幸せな時間になる。それだけは間違いない。
これからも最高に幸せな時間を届けてくれることを知っているから。
大丈夫。ちゃんと二人のことを見守っている。

歌い終わってポーズを決めれば、ファンからは熱い歓声。
笑顔で手を振って退場していくクララとカレンに、同じくファンも笑顔で手を振りながら退場を見送った。
そうして一緒に歌い、踊り、夢のような時間は一度終わりを告げた。

ここから先は後半戦。
DJ kzのお出ましだ。

14.reunion -kz remix-

武道館の時と同様、ステージ中央が開いていき、kzさんが登場!
武道館の時と違うのは、開いた後、その場でとどまることなくちゃんとステージにkzさんが姿を現したこと。
武道館の時、端にいた人はkzさんの姿を自分の目で見られなかったこともあり、この瞬間を待ちわびたファンもいただろう。

そして本ライブ2曲目のremixとなる。
今度はkzさんの煽りが入ってきたため、Wake Upの時よりも自然と身体の動くファンも多かったかもしれない。

Wake Upと合わせ、今後、聴ける機会があればとても嬉しく思う。

15.CLICK

PRIMALoveの衣装に身を包んだクララとカレンがblossomで退場したステージの袖から現れ、イントロを歌った後、DJ kzを紹介!
まだまだ盛り上がりましょう、とファンに呼びかけ、明るい笑顔でCLICKが始まる。

CLICKは、クララとカレンも武道館のCDを聴きながら一緒にコールをやってしまうほどにお気に入りの一曲。
舞浜でのコンサートでは、ストーリー・演出上、セトリには入れられなかったようだが、本当はセトリに入れて会場全員で盛り上がりたい曲の一つなのだと思う。

楽しそうに歌うクララとカレンはかっこいいというより、すでにいつも通りの表情になっていて、でもやっぱりこれがしっくりくるなぁ、なんて、コールをしながらのんきなことを考えていた。
それはkzさんがいることによる二人の安心感が伝播していたのかもしれない。
ClariSの間にkzさんが入ることで暖かな雰囲気が増しており、優しく暖かみのある歌声が響き渡るCLICKになっていると感じた。
やはりClariS生みの親はkzさんなのだ。

どうかこれからもクララとカレンをよろしくお願いいたします。

16.STEP

「今を変えることは 辛いこともあるけど」

以前、STEPをライブで聴くのは、少し怖かった。
ClariSは変わってほしくない、そんな恐怖感。
だけど、ClariSは変わろうとしている。イメージを良い方向に覆すように。
Season02に入り、今まで以上に初めてを取り入れ、コンサートでの表現はより豊かになってきた。
そして今回のツアーでは、会場のファンをひたすら熱狂の渦に巻き込むようなステージを見せてくれている。

ClariSは自分たちらしさを大切にしながらも少しずつ変わり、表現の幅を広げ、今回のライブや舞浜でのコンサートのように無茶もしながら、成長している姿を見せてくれた。
だからこそ、今はSTEPという曲に込められた応援メッセージを素直に受け取ることができる。
Season02、そう思わされるには十分だ。

ちなみに最終公演。
STEPの序盤、カレンが間違えてお立ち台の上に登りそうになり、「あっ、間違えた」といったような顔を一瞬見せつつも、涼しい顔で何事もなかったかのようにスルーしていた。
そんなカレンの姿に笑顔がこぼれつつも、心から愛おしいと感じてしまう。
うん、大丈夫。もちろんちゃんと見ている。

17.冬空花火

切ない旋律を奏でるピアノのイントロに、やがて低音のリズムが刻まれ、ギターが世界を彩っていく。
そしてクララのかすれるような声から始まる冬空花火の物語。
それをライブで聴いてしまえば、鳥肌が立つのを避けられなかった。

おそらく冬空花火の出だしはそういう歌い方。
当然疲れはあったと思うが、どちらかというとそういう表現を目指しているのではないかと感じている。
白い吐息を感じさせる、透き通るような音色に混じる、切なくてどこか物憂げな表情。
ここから冬空花火の世界は動き出す。

ClariSらしいサウンドでもありながら、今回のライブとしては異色の楽曲。
けれども今回、絶対に外せない一曲。
生で聴けるのを待ち望んでいる多くのファンがいる。
何より今、ここにkzさんがいる。

何百回聴いたかわからない冬空花火。
それをライブで聴いた瞬間、ペンライトを持つ手は下がり、ただただ、二人とkzさんの作る美しいステージにくぎ付けとなってしまった。

サビでは、クララとカレンに合わせて、ペンライトを大きく右に左に。
その様子は二つの色の花が会場に咲き、ゆっくりと揺れているようであった。
再び、かっこいいClariSの演出が始まったのだった。

ここで特筆すべきは、最終公演の白く染まる夜。
もう改めて語るまでもないのかもしれない。

発端はTwitter上にて、あるClariSファンの方の提案。
Dメロ、「白く染まる夜に灯された」の部分で会場を白く染めよう、と。
(東京1日目までもそうしていたファンはいたようである)

これはやってもいいかもしれない。珍しくそう思った瞬間、自分も気持ちはどんどん前のめりになっていった。

その後の動きは迅速だった。
協力者の何名かが会場で白いサイリウムを配り、「いつも暖かな時間をくれるクララとカレンに、今度は私たちが冬空花火の世界を見せてあげよう」と呼びかけを始めていた。
これには多くのファンが賛同した。
当日の提案だったにも関わらず、またたく間にその想いは伝播した。
そこにいたのは暖かなファンたち。

いつも優しく、暖かな愛をくれる二人に、ライブという場で感謝を伝えたい、愛を伝えたい。
「暖かな景色」を見せてあげたい。
そう思う気持ちは、多くのClariSファンにとって共通の想いなのだ。

結果、ライブでは見事に会場が白く染まった。それは本当にきれいな景色。
そして、まばらにあるパステルピンクとパステルグリーンは、二人には小さく光る二つの花に見えていた。

冬空花火の終わりに、カレンが涙を拭いたあの仕草。
クララもかなり感動していた様子。

これには、ただ提案に乗っただけの自分も涙をこらえることはできなかった。
会場が一つになり、暖かな景色を見せることができた。
ファンみんなの想いは伝わった。
ライブという、ClariSとファンがつながるこの場所で、想いを交換することができた。
それはかけがえのない一ページ。

今回、提案されたファンの方や、実現に向けて動いていた多くのファンの方がいました。
しかも配った大量のサイリウムはすべて自費ですよね。
心より尊敬します。
心より感謝いたします。
いつか私も皆さんのように、二人に感動を与えられるようなClariSファンになりたい。
そんな気持ちで、努力していく所存です。

18.nexus

冬空花火の余韻もほどほどに、nexusで攻めてくる。
大きくキレのあるダンスと歌により、本ライブ最大と言っても過言ではない迫力と躍動感を見せてくれた。

そしてまたまた一緒に歌える喜びが蘇る。
この曲で間奏を一緒に歌いたいと思っていたファンは数多くいるはずだ。
その願いがついに叶った。

「私たちの後に続いて、la la laと歌ってください♪」

「さんはい」

「せーの」

「らすとー」

そんな3度の掛け声ののち、大サビとなり、アウトロも全員で大合唱。
名古屋公演では、クララがファンの番じゃないのにマイクをこちらに向けてくれたり、もう楽しくてしょうがない様子。

そしてペンライトを振りながら大声で「la la la」と歌っているだけで息が切れてくるファン。
あれだけキレッキレのダンスを見せながら歌い続ける二人が本当に凄すぎると、改めて感じさせる一ページであった。

一緒に踊ったり、一緒に歌ったり、そんな演出を考えるのも楽なことではないだろうけど、私たちファンを思いやり、楽しい時間を提供してくれるクララとカレンにはどれだけ感謝してもしきれない。
本当にありがとう。
大好き。

19. PRIMALove

nexusを一つ挟んで、聴かせる曲であるPRIMALoveが続く。
ゆったりとしたダンスと歌声が印象的なAメロから、PRIMALoveの世界観が幕を開ける。
ライブ後半は、ClariSの世界観が目まぐるしく変わり、それが心地よくファンを揺さぶってくれる。

バックに流れるMVは新しい映像が追加されているなど、今回はライブ全編を通して、こだわりを感じる場所がたくさんある。

曲はサビに向けてどんどん盛り上がり、クララとカレンの歌声も熱量と勢いを増していく。

そして一瞬の静止の後、華やかに弾けるようなサビがファンの涙腺をにじませる。
そして「PRIMALove」という歌詞と振りに想いを乗せた二人の姿には、今回も涙をこらえることはできなかった。

20.irony -season02-

イントロの後、

「これで最後の曲になります」
「えー!」

という恒例のやり取り。

最後の曲をironyで締めくくる。
これまでにはなかった構成。

舞浜コンサートでのラストがDreamin'、今回のライブでのラストがirony。
この2曲が、本編のラストとして、Season02の始まりを明るく彩った。
ClariSの未来はクララとカレンが作っていく。Season02をここから始める。
そんな宣言なのかもしれない。

今のクララとカレンが歌うironyは聴いていて、とても心が落ち着いてくる。
特にBメロとサビは以前よりも響きがより可愛らしくなっていて、感情豊かに心に届いてくる。

それだけ今、まっすぐに気持ちを込めている。
飾ることのない二人の歌。
kzさんとともに贈るironyは、まぎれもないクララとカレンの等身大。
だからこそ心地よく心に響いてくる。

最後の最後でかっこいいClariSはどこかに行ってしまったけれど、でもそれでいいんだと思う。
二人のかっこいいClariSを見せたいという想いはちゃんと伝わった。

今回のライブは、舞浜でのコンサートとセットと考えた方がいいだろう。
ストーリー仕立てのコンサートと、みんなで一体となるライブ。

それを明確に分け、ClariSというアーティストの魅力を表現した。

もちろん、そこにいるのがクララとカレンという存在である以上、可愛らしさはなくならないが、そのうえでこれまでのイメージは確かに良い意味で覆った。

ClariSというアーティストが可愛らしいイメージであることは間違いない。
可愛らしく少し現実から離れたような世界観の中で、楽しく盛り上がったり、しっとりと切ない気持ちになったり、様々な色を見せてくれる、そんな繊細で豊かな表情を持つアーティストだ。

とはいえ、一方で、今回のライブのように、観客をひたすら熱狂の渦に巻き込むような演出ができることも知っている。
それだけの歴史と曲の幅広さ、そして実力。
初めからわかっていた。
だけど、それを面と向かって見せつけてくれたことに大きな意味がある。

まさに「まさか、あのClariSが!? ええ! 本当にいいの!?」、という感想だ。
そんなステージを届けることができるのは十分にわかっている。わかっているけど、本当にClariSがやっちゃっていいの?
ということだったわけだ。

ClariSは姿を見せることなく、歌声の響きだけでファンを惹き寄せた。
どの時代も、その愛くるしいキャラクターでファンを魅了した。
そして今、ClariSはダンスで人を惹きつけることも、その存在感だけで人々を魅了することも、様々な演出でファンを笑顔にすることもできるアーティストであると証明した。

もはやClariSは、やろうと思えば何でも出来る。
それほどまでに成長した。
自分を信じる勇気を持ち、自信を手にし、堂々とClariSの可能性を表現できるほどに成長した。

そんなClariSを応援していける私たちは幸せだと思った。
そして、ファンである自分自身も、そんなClariSのファンの名に恥じぬ存在にならなければならないと強く思った。
自分を信じる勇気を持ち、自分自身の目標へ向かって精進しようと思う。

ironyを歌い終えてkzさんをステージ裏へ送ったクララとカレン。
笑顔で退場する二人を見れば、身の引き締まる思いとともに、やはり溢れだすのは愛しい気持ち。
どうしても、その溢れだす気持ちを抑えられないのはみな同じ。

二人が退場した後も、大きな大きな歓声が長く続いた。

【アンコール】

21.ヒトリゴト

ファンのアンコールに応えてクララとカレンがそれぞれ左右から飛び出してヒトリゴトの始まり。
一緒に踊れるヒトリゴト
再び会場は熱気に包まれる。

恒例のアレンジTシャツは大きくVネックに開き、カレンは襟に沿って、クララは真横に一線、銀色の装飾が施されていた。
カレンはTシャツの裾をデニム生地の短めのスカートに入れ、クララは出すスタイル。
Tシャツの柄の下、イメージカラーの線が2本入っているのも印象的。
カレンは厚底靴で、クララの靴の電球が一段なのに対し、カレンは2段。
もちろん電球の色もイメージカラー。
高い位置でのポニーテールは大きなシュシュでまとめられており、最後までこれまでのイメージを覆すような衣装で登場した。

とはいえ、笑顔で歌うクララとカレンの様子はいつも通りに戻っており、アニメ映像と同じ紗霧ダンスと相まって可愛らしい。
一緒に紗霧ダンスを楽しむファン、コールに勤しむファン、じっくり二人のパフォーマンスを堪能するファン、幸せの形がたくさんだ。
そしてヒトリゴトが終われば、いよいよお楽しみのMCが始まる。

【MC】

MCはすべて覚えきれていない上にうろ覚えではあるが、大筋は大体同じ。

ツアーの感想から始まり、今回のライブはかっこいいClariSをお届けしたこと、タオルを回したり初めてに挑戦したこと、kzさんとたくさんステージを届けられたこと、そしてグッズ紹介。(多分まだあった)
トートバックからグッズを取り出す時のクララの生き生きとした表情と仕草が可愛らしかったこと、リュックを背負ってくるりと回るカレンが可愛らしかったこと、ブックカバーで本を読むふりをして知的に見せようとする二人の姿が可愛らしかったことなど、だいたい何をやっていても可愛らしかった思い出が残っている。
また、リュックの生地やデザインを自分たちで考えたということも語られた。

そして東京公演では1日目と2日目に大切なお知らせがあった。

①ClariS8周年の日にFCイベント開催決定

FCイベントの会場はなかなか由緒正しい場所らしく、服装などにも気を使った方が良いのかもしれない。
少し調べる必要がありそうだ。

②8/15、20thシングルの「CheerS」発売決定(東京公演2日目のみ)

記念すべき20枚目のシングルは大文字CとSを含む6文字だ。
ClariSの文字と合わせたのだろう。
ここにWake Upとreunionのremixが収録されるのか、それともこの後に出ると予想されるアルバムか。
何にせよ、CheerSを聴けるのが楽しみだ。

【MCピックアップ】

(あまりにうろ覚えすぎるため、本人たちの言葉とはかなり違っている。感じだけ)

大阪公演

クララ:borderで回していたタオルは、今回の衣装だったんですけど……ん?
カレン:クララ、何言ってるの?
ファン:(可愛い……)

カレン:今回はとってもハードなライブだったんですけど、みなさんちゃんとついてきてくれましたね。
クララ:あまりにもハードで、私がついていけないかな、と思ってたんですけど、大丈夫でした。
ファン:(可愛い……)

名古屋公演

クララ:borderで回していたタオルは、今回のグッズだったんですけど、みなさん気付きました?ん?気付いた?
カレン:クララ、何言ってるの?
ファン:(可愛い……)

カレン:リュックは大人気みたいで……
ファン:(おもむろにリュックを頭上に高く持ち上げる)
カレン:あー! 持ってるー!
クララ:ほんとだー!
カレン:リュックはもう売り切れちゃったみたいなんですけど、東京に遊びに来てくれる方はぜひゲットしてくださいー♪

東京公演1日目

舞浜アンフィシアターがかみかみで言えないクララ
クララに引きずられてかみかみになっちゃうカレン
ファン:(可愛い……けど疲れが溜まってるな……)

クララ:今日は東京公演1日目だったんですけど、カレンはどうだった? ……カレン、聞いてる?
カレン:(笑顔でファンと両手を振り合ってファンサービス中)
クララ:ねえ、カレン……聞いてる?(ニコニコしながら腕に触れてカレンをいじるクララ)
ファン:(割とわざとだと思うけど、もしかして本当に気付いてなかった? まあ、何にせよ可愛い……どっちも……)

カレン:クララはどうだった?
クララ:クララはですねぇ……私はちゃんと聞いてましたよ?
ファン:(うん、わかってるよ……可愛い……)

東京公演2日目

カレン:冬空花火の白いペンライト、すごく感動しました。
クララ:ねー、私も感動しましたー。
カレン:「白く灯る」の部分で、白いペンライトが点いて、そこにピンクとグリーンのペンライトが小さく光る二つの花のようで……
ファン:((泣きながら or 泣きそうになりながら)カレン……灯るやない……染まるや…………でも可愛い……)

クララ:kzさんとステージをお届けしましたー
ファン:(2階席にいたkzさんにペンライトを振る)
kzさん:(お礼の後、クララとカレンの方を向いてあげて、と促してくれる)
ファン:(みんな素直に二人の方を向く)

22.終焉

【大阪公演・東京一日目】

Clear Sky

クララ、カレン、始まりの曲。
舞浜アンフィシアターでのコンサートで歌われたDreamin'は、ClariSの未来を明るく照らした。
対し、コンサートとセットである今回のライブでClear Skyが歌われ、ここからSeason02を始める意志を込めた。
そんな印象だ。
何にせよ、原点に立ち返る意味でも、大切な楽曲である意味でもClear Skyは外せない。

Season02はここから始まる。
ClariS結成7年半以上、アリス☆クララ時代から8年半以上の思い出を胸に、クララはカレンとともにSeason02のスタートを改めて切る。

クララの穏やかな笑顔とカレンの弾けるような笑顔は、等身大の彼女たちを象徴していた。
冒頭、クララが振り向き、カレンが敬礼のようなポーズを取った後、光輝くほどの笑顔で手を取り合ってくるりと一周する。
その瞬間、確かに二人は神聖な輝きを放っていた。

素顔のクララとカレンが送る初のClear Skyは眩しくて、感動でいっぱいの時間だった。
紛れもなく、二人のためだけの時間。
そんな場所に立ち会えた喜びは一生忘れられない思い出だ。

ステージ向かって右、左、中央で深々とお辞儀をしたのち、壇上が割れて二人は本当に退場する。

大阪公演   :みんなー、めっちゃ好きやでー!
東京公演1日目:みんなー、なまら好きー!

【名古屋公演】

Prism

「最後まで盛り上がっていきましょー!」と話すクララの言葉に今日はPrismなんだ、と直感した。
ひらひらひららはミニアルバムだからシングル扱いでないとすれば、残るシングル曲はPrismだけだし、何より、二人の絆と奇跡を感じるこの曲が最後に歌われるであろうことを、周囲のファンが予想していたから。

Clear Skyと同様、クララとカレンのSeason02の門出を祝うような曲。
ファンからも歌に合わせて「おめでとう!」、「ありがとう!」という声援が飛ぶ。

一人きりの夜なんてない、これからも変わらずにClariSらしい旅を続けていこう。
二つの奇跡におめでとう。

ずっとずっと大好きです。
これからもそばで応援させてください。
そう願わずにはいられなかった。

退場の際はこんな言葉。

「みんなー、でら好きー!」

【最終公演】

イロドリ

最後は何の曲にしようかと考えた。
やっぱり皆さんへの想いを伝える曲にしたいと思った。

それでわかった。
その瞬間、歌い出す前どころか、まだ曲名すら告げられていないにも関わらず、涙が溢れた。

今回のツアーでは二人の門出を祝うような曲がラストに敷かれていて、最後もPrismで全然構わないと思っていた。
力いっぱい「おめでとう」と叫ぶ。そんな心づもりでいた。

でも最後の最後で、ファンへの想いを一番大切な最後に持ってくる。
二人のファンへの愛はどれほどまでに大きいのか。
理解していたつもりではいたが、それでも込み上げてくるものを抑えられるはずがなかった。

舞浜のコンサートでも、ラストをPRIMALoveで締めくくってくれた。
これもファンへの想いを伝えようとする曲。

二人はなぜ、ファンにここまで大きくて暖かな愛を与えてくれるのか。
これまで多くのClariSファンが二人に愛を伝えてきてくれた。
想像することしかできないが、きっとその賜物なのだろう。
本当に優しくて暖かい世界がここにある。
これからは、自分もそんな世界に貢献したい。心の底からそう思った。

「イロドリ」

そうクララが語った瞬間、会場は一瞬で暖かな色に包まれる。
イントロがかかった瞬間に涙をこぼす人もいた。
あまりに感極まって、崩れ落ちそうになる人もいた。
この曲が持つ意味はあまりにも大きい。

そんな雰囲気の中、カレンは壇上に登るときに躓いてしまって笑いを誘った。
両手を合わせてごめんごめん、と。
本当に気をつけてね。厚底靴なのだから。

1番Aメロ。

柔らかなクララの声が初めからファンの心を打つ。
すでに会場は涙を流すファンでいっぱいになっていた。

そして続くカレンのパート……。
目を潤ませながら言葉に詰まって歌えない。
そんなカレンの姿に感情を抑えきれるはずもなく、ファンはさらに涙を溢れさせる。
カレンから見た景色は、このツアーも暖かなものであっただろうか。
そうであったらこの上ない幸せだ。
これからも暖かな景色をずっとずっと二人に見せていきたい。

1番Bメロで、これまでの思い出がよみがえる。

見えない不安も曇る心も、さりげない優しさで背中を押してくれた。
その笑顔はクララとカレン、お互いのことを言っているのだろうか。
それとも、今のClariSが受け入れられるか不安だった、1stライブや1stツアーでのファンの笑顔のことを言っているのだろうか。
あるいはそのどちらもだろうか。

1番のサビに入ればあの言葉が聞きたくて聞きたくてしょうがない。

今、ClariSは大きく輝いて、Season02の先にある光、輝くような未来をつかみに行く。
たくさんの希望がそこにあるとわかっている。
だって、繋がるこの手のひらから、暖かな「ありがとうの輪」が広がっているのだから!
もし1stツアーの時、今回と同じ場所で、カレンのMCの時にファンから飛びかった「ありがとうー!」という声援が、カレンの作詞のきっかけとなっているとしたら、こんなに幸せな輪はない。
あの時もカレン、かなり涙ぐんでいたよね。

ClariSはまた未来に向けて走りだす。それが小さな夢だとは思わない。
ありがとうの輪が広がる暖かな未来を目指し、皆が笑顔に、元気になれるように。
そう願うClariSの想いはただただ尊い
そんなClariSをずっとずっと見守り続けたい。
見守り続けると約束する。

序盤、言葉に詰まったカレンも歌を、想いを紡ぎ始め、やがてカレンの目から自然に流れたのは大粒の涙。
この世界に、こんなにまできれいな涙を流す人が存在したなんて。
しかもそれは、一番近い場所にいる大切な存在であるカレンだった。
こんなに近くでカレンと心を通わせ、感動を分かち合える幸せを終わりになんてしたくない。
ずっとこの宝物のような時間を過ごしていたい。
そんな想いが声援となれば、飛び出すのはありがとうという言葉。

涙を流し、途中で詰まりながらも1番を歌い終え、カレンはクララと位置を交代する。

すれ違う時、クララが優しくカレンの背中をポンと叩いた。
大丈夫? もう少しだよ。頑張るよ。今、幸せだね。
そこにどんな想いが込められていたのかは、クララとカレンのみが知る不可侵の領域。
ただ一つわかるのは、そこにはとても暖かい想いが込められていたということ。

位置を交代しながら、疾走感のあるイロドリの2番が始まりを告げる。

クララの愛に触れ、調子を取り戻したカレンが明るく声を響かせる。
ずっと不安を感じていたカレン、足を怪我したこともあって色々と弱気になってしまっていたクララ、多くの悩みを抱えていた二人。
色々と寄り道や回り道もしたClariSだけど、それも全部大切な経験で、新しい色の未来を描くためには必要なことだったのだ。

続いてクララのパートが始まるが、ついにクララまで言葉に詰まり始める。
ツアー中、ずっと気丈に気持ちを保っていたクララも、内実は感性豊かな女性であることに変わりはない。
どこを見ても号泣したり、涙で顔をくしゃくしゃにしているファンばかり。
なによりカレンの姿を見て感極まり、歌にこめた想いが溢れ出したって何も不思議じゃない。

穏やかに寄り添う幸せはすぐ側にあっても、なかなか気づけない。
でも今は気づいてる。
クララもカレンも、そしてファンも大切なものを見失ったりなんかしていない。

今回のツアーにおけるクララとカレンからの注意喚起は辛く、悲しいものだった。
しかも、二人の想いは本当に尊い
自分たちが嫌だからやめてください、そういう内容ではない。
そこに悲しんでいる人たちがいるからやめてほしい、助けてあげてほしい、という純粋な願いなのだ。

これが二人の暖かな人間性
自分よりも他人の笑顔を当たり前のように優先できるのがClariSなのだ。

二人のこのメッセージによって、多くのファンはすぐ側にある大切なものが何か、再認識することとなった。
何より大切なのはクララとカレンの笑顔。
そして創り上げるべきは、彼女たちが願う暖かな世界。
ClariSとともにありがとうの輪が広がる世界を創るため、私たちは今この場にいるのだ、と。

もう決して二人の笑顔を曇らせるようなことはしない。
そう、強く心に誓いを立てた。

2番Bメロ。
イロドリはまだ続く。
二人の涙交じりのメッセージはまだ続く。

この時間が終われば、本当にツアーは終わりを迎える。
それはとても寂しいけれど。
でも大丈夫。心はずっと結ばれている。

ClariSは成長を続けるけれど、大切な芯は変わらない。
ライブは舞浜でのコンサートとは確かに180度違うステージとなったけど、クララとカレンがそこにいることに変わりはない。

またしばらく会えなくなるし、寂しい気持ちはやっぱりあるけれど、歌を通じて、心が変わらずに結ばれていることを実感する。
だから、「またあした」と言えなくても大丈夫。

間奏。
二人揃って中央に。
Dメロが始まる。

何よりも大事な場所
守り続けたい
クララ、もう、全然歌えてないよ……。
だけど、感動が止まらない。
涙が止まらない。

そしてここで飛び出した言葉が「頑張れー」、だ。
わかってる。言われるまでもなく二人とも頑張っているのはわかってる。
けれど、この気持ちを乗せる良い言葉が見つからない。
とはいえ、ここで何も言わないなんて、それもあり得ない。

伝えたいのは言葉そのものじゃない。
言葉を使って、愛しくて何よりも大切なクララの心を暖かく包んであげたい。
この瞬間、やりたいのはそういうことなんだ。

ClariSとファンの信頼関係はそんなに甘くない。
ちゃんと伝わっていると信じている。
もしも伝わっていないのなら、また別の形で何度でも伝えよう。

二人がくじけそうになった時、ClariSの心に寄り添うファンでいたい。
あの空に映る未来をめざして、風にのって駆け抜ける二人を見守っていたい。
加速する希望を胸に、ひとつの優しい言葉で染まっていくありがとうの輪をClariSとともに広げたい!

鳴り止まない二人のときめき、ちゃんと届いている。
大丈夫。絶対に、ずっとずっと見守っている。

「見守っていてねー」

会場に二人の透き通るような歌声が響き渡り、幸せに包まれたイロドリがついに終わりを迎える。
これまでの公演と同様、右、左、中央と移動し、お礼をするクララとカレン。

「みんなー、大大大好きー!!!」

目を赤くしたクララとカレンの言葉に、口々に「大好きー!」と叫び返すファン。
「クララー!」、「カレーン!」、「ありがとうー!」、「大好きー!」、端から見れば、この場にいる人々はそれ以外の言葉を知らないのかと思われるような光景。
でも、誰が何と言おうと構わない。
「ありがとう」、「大好き」、この二つの言葉は、ClariSClariSの周囲に集まる人々にとって、かけがえのない宝物なのだ。

ここに溢れた感動を忘れない。
二人が退場してもなお、想いを叫ぶファンの姿は絶対に忘れない。
そして何より、涙を流しながら想いを伝えてくれたクララとカレンのイロドリは一生忘れない。

この日、Zepp東京は世界で一番熱く、そして間違いなく世界一幸せな場所だった。

【エンドロール】

バックスクリーンには魔法少女まどか☆マギカの映像、そして右側にエンドロールが流れていく。
流れているのはライブの興奮を落ち着かせようとするかのような、コネクトの優しいオルゴールアレンジ。
その思惑通り、各公演、熱狂のままに過ごした心をクールダウンできる時間であった。
ただし最終公演だけは、優しいオルゴールの音色がむしろ溢れ出す涙を加速させた。

エンドロールの終わりには二人からのメッセージ。
各公演でメッセージは少しずつ違っているが、感謝と愛を伝えるような内容に変わりはない。
ひときわ大きな声援が会場を埋め尽くした。

そして最後に

       ClariS

     クララ カレン

と映し出されれば、すでに退場した二人に届けと言わんばかり、悲鳴にも似た歓声が沸き起こった。

「それでは、クララと、カレンでしたー!」

クララとカレンのアナウンスに見送られて会場を後にするファンの目は一様に真っ赤であり、至るところで抱き合ったり、感動と涙を共有するファンが多くあった。

一体、どれほどまでに二人は愛されているのか。

ふと、クララとカレンにも、この景色を見せてあげたいと思ったけれど。
でも、大丈夫。ちゃんと伝わってる。

【エピローグ】

ほとんど絶え間なく歌い、踊り、汗を流しながらも、表情もパフォーマンスも、そして何より歌声が曇ることなく最後まで会場を盛り上げ続けたクララとカレン。

2年と少し前の1stツアーの最終公演では、クララの声がかすれて聞こえない場面もあった。
しかし、あれからきっと、想像を絶するほどの練習を積み重ね、舞浜での1日2公演、そして中1日空けるだけのツアー4公演もクオリティを落とすことなく、私たちにステージを届けてくれるほどに二人は成長した。

Best of ClariSの意味をようやく理解した。
今回のライブは、単にひたすらタイアップ曲中心で攻めるセトリだというだけでBest of ClariSというタイトルにしたわけではなかったのだ。
夢を見るような世界観を提供するコンサートでの魅力と、ファンを熱狂の渦に巻き込むことのできるライブでの魅力。
二つのClariSの魅力を短期間のうちに同時に見せることで、ClariSの成長、そしてこれからのClariSの可能性をも表現した。
楽曲、二人の成長、そして希望あふれるClariSの未来、それらをすべて詰め込んで、最高のClariSを届ける、そんな想いが込められたタイトルだったのだ。

Best of ClariS
そう理解した。

しかも今回のツアーは、kzさんのお力添えがあったとはいえ、基本的には最初から最後までクララとカレン、初めて二人だけで作り上げたステージだ。
それなのに、あれだけ堂々としたパフォーマンスを見せた。

こんなの……「かっこいい」どころの騒ぎじゃない。
ただただ「すごい」。
今、馬鹿の一つ覚えのように、そんな言葉しか出てこない。

他のアーティストと比べる必要はない。
ClariSClariSなのだ。
もし比べるのだとすれば、過去のClariSとだけ。

ClariSの成長をこれ以上ない形で見せてくれた。
舞浜でのコンサートとツアーでのライブを通じて、ClariSのSeason02が、ClariSの未来が、希望溢れる可能性に包まれていることを表現するには十分だった。

優しい言葉で染まる世界。
キラキラの笑顔が溢れる世界。
ありがとうの輪が広がる世界。
そんな暖かな世界をClariSとともに作っていきたい。
それはきっと、世界一幸せな色。
かけがえのないクララとカレンの笑顔を胸に、これからもClariSを応援し続けようと、改めて心に誓った。


ClariS 2nd Zepp Tour in 東名阪 ~Best of ClariS
参加レポート

すべてはClariSのために


以上